プツンと消えて、プチッとつながる・・

先日、元サッカー日本代表松田直樹選手が、熱中症からの心肺停止が原因で練習中に倒れ、そのまま意識が戻らず亡くなったと報じられました。azzurroさんからの下のエントリーもあることですし、ひわさから3週間。あの時の事を振り返ってみましょう。
スタート前から心拍は上がり、ドキドキしていたのですが、たまたま司会の方にインタビューされ、受け答えを無難にまとめれられ、ホッと落ち着いた時でした。
リレー総合3位、混合チーム優勝の最大・最強のチームと全く同時にタスキを受け取る事になり、完全にラン勝負となってしまい、(やっばいなー)と思いながら、とりあえず付いて行こうとランをスタートしました。
ガンガン飛ばすライバルチーム。僕にとっては完全にオーバーペースで自分のペースに戻そうとした時、誰かが言っていた言葉「苦しみは一瞬、栄光は一生」を思い出し(「カンチェラーラーが言っていた」とacquaさんから聞いたんだっけ?)、そのまま行ってしまえと付いて行きました。その後も心が折れそうになる度に「苦しみは一瞬、栄光は一生」と心の中で唱えながら走っていました。
4.5kmぐらいでしょうか、ちょっと道の端っこにフラついた感があったので、道の真ん中へ移動しました・・・そして
次に気がついたのはひわさ病院のストレッチャーの上。突然プチッと気が付きました。その間の事は全く記憶にありません。
聞いた話によると、どうやら1回コケて「大丈夫です、大丈夫です。」と言ってもう1回立上り、またすぐコケて動かなくなって救急車で搬送されたようです。救急車の車内でも「大丈夫です」を連発していたらしいのですが、結局意識(反応)がなくなり病院で手当を受け、本人が気づいた時には全身を氷で冷やされ皆さんに周りを囲まれていました。
病院に到着した時38.8℃の体温と140前後の心拍だったらしく、熱中症としてそんなに程度は軽くなかったみたいです。
オーバーペースだったとはいえ、スタートして約20分後の出来事です。1回目の給水(1km地点)で飲水時にむせて呼吸がしづらかったため、給水を飛ばして3kmに1回しようと思ったのもいけなかったのかもしれませんが、まさか、まさかな事でした。
今回わかった事は、
・意識は突然プツンとなくなり、意識がもうろうとしていたかどうかすら、自分では解っていない
という事です。つまり「しんどくなってからペースを落とす」というのは、もしかしたら今回のように間に合わない場合があると言うことです。
僕の場合は、たまたま大事には至らなくてよかったです。運動するうえで自分の実力やペースを知り、負荷をかける時は慎重にするべきだと思い知りました。かといって、追い込んだり負荷をかけたりしないのもねー。今後は練習では計画的に追い込み、レースではマイペースを心がけます。
みなさんも十分に気をつけて下のエントリー御覧ください。走りに行くときは小銭や飲み物は必ず持参して行きましょー。
松田選手のご冥福を心よりお祈り致します。

(写真は病院のベッド上のもの。)